人間は鳥ではないのイライライジャのレビュー・感想・評価

ユーゴスラビアの鬼才ドゥシャンマカヴェイエフの長編第1作。
身分の違う2人の男の愛や政治的立場を対比した悲喜劇を、自国やソ連を風刺しつつ独特な切り口で魅せる。随所で挟まれる工場地帯、見世物小屋的サーカスなどはなんともマカヴェイエフらしい画。工場地帯は共産主義の象徴。
「お前は鳥じゃない。労働者だ。」という台詞のインパクトが凄い。

この監督は面白いか面白くないかだと面白くはないんだけど、好きかと言われると確実に好き。