菜緒都

緋牡丹博徒 花札勝負の菜緒都のレビュー・感想・評価

緋牡丹博徒 花札勝負(1969年製作の映画)
3.3
シリーズとしては急にスタジオ感がなくなって、ロケーションの多さがリッチになった印象。
加藤泰シフトで作られた感。

冒頭犬が横切った時点でもう他の監督と違うのがわかる。
オープニングテーマ直後からいきなし地面掘ったかのようなローアングル。
しかものれんの間から顔見せる。
相変わらず全構図決めてくる姿勢に脱帽。無駄にカメラが動かないのもかっこいい。
仁義切るシーンめっちゃ長いけどかっこいいから見惚れてしまう。
拳銃で撃たれて落ちる看板の落ち方が完全にジュラシックパーク。
高架下の煙の演出もくどいくらい使ってきて印象的。黒澤の「白痴」とかでやってた気もする。
クライマックスでTPSみたいな画角で乗り込んでいくショットが急に迫力ありすぎてびびった。
カメラの手前の瓶を2回に分けて割らせる殺陣とかも、いちいちアイディア入れてくるなーと思った。
菜緒都

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