松岡茉優

8時間の恐怖の松岡茉優のレビュー・感想・評価

8時間の恐怖(1957年製作の映画)
4.5
評価低いし確かに『駅馬車』っぽいがめちゃくちゃ面白い。このタイトルから察するによくある日活無国籍ノワール的な感じかと思いきや、コメディ要素もある感じだった。汽車が止まってしまい足止めを食らった人々の群像劇。
序盤の駅の中を270度近く回すパンや超ローアングルからの脚を映したショットなどが印象的。パン助と元軍医者のタバコのやり取りの反復はベタすぎるけど泣く。この短い時間で乗客ひとりひとりに見せ場を作るのがうま過ぎる。バス内の乗客が大勢収まったショットや車内の横移動など見ていて楽しい。人物が撃ち殺された後、一切死体を撮らない余韻のなさよ!これもテンポを良くするための秘策!最後、ちゃんと落ちてくれるかなと思ったらしっかり落ちてくれた。久々に『駅馬車』見返したくなった。
松岡茉優

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