大きくて閑散とした映画館、そこにいる男たちはハッテン場として利用してる。映画を観るふりしながら少しずつ目当てに近づいては離れる。
スクリーンの裏側、映写室、トイレ、通路…閉館の日を迎えた映画館は暗く…
“不散” 2003
古い名画座の上映最終回、ほぼ無人の観客席を瞬かせる銀幕の薄青い光と闇。
劇中上映作『血斗竜門の宿』(1967)主演の老俳優に語らせる哀愁台詞へ込めた、蔡明亮の若き憂鬱を想う。…
『楽日』主演は映画館。現在は寂れてハッテン場と化した福和大戯院の閉館日を描く。もぎりの女、映写技師、出逢いを求める客、噂の幽霊、老人と子供が脇役として館内にドラマを与える。無人の客席を固定カメラ長回…
>>続きを読む2022.10.24 / 2回目 / シネスイッチ銀座
大好きな『楽日』を念願叶ってスクリーンで。初めて映画館で見てまず思ったことは音響がヤバい。微かなノイズを引き連れて鳴るキン・フーの映画の音声…
このレビューはネタバレを含みます
過去の時空間の思い出の集合が映画館の中に吸着しているように思えて、それが心地よくてでもめちゃくちゃ寂しくて悲しいくて、尊い時間 という感じでした。観た後情緒が強く動いてしばらく言葉出力出来なかった.…
>>続きを読むオールタイムベスト。不気味で切ないスクリーンの裏の話。心地よい時間。毎日この映画見ながら寝たいし、寝落ちしてもいいような寛容さがこの映画にはある。映写技師と受付の女性のすれ違いは映画と観客の関係みた…
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この手の映画のノスタルジーな感じが堪らなく好きで、過度に会話がなくずっと静かに進んでいく。終わっていく映画館でその映画を楽しみにしてる人達。映画を観て涙を流す男にも鑑賞マナーの悪い人達もみんな映画を…
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第35回(2022年)東京国際映画祭
映画館閉館の日のお話。
受付係の女性が電鍋でつくった桃饅頭のやりとりのシーンが好きです。
きれいな桃色と白色の皮。そしてとても大きい。熱々の皮のはじっこをむ…
傾斜の激しい客席が懐かしい。あんな大きな映画館をたくさんの客が埋めた時代もあったんだろうな。泣いたり笑ったり、さまざまな感情の残る建物。映画館の座席といえば赤い色のイメージ、ふしぎ。
いっぱいの空…
©Lin Meng-Shan