はっきり言ってツァイ・ミンリャン的な振る舞いは大嫌い(単なる偏狭なる作家主義)だし、点として面白いアーティストの自己表現など大文字のシネマとは何の関係もないと思っている。
とは言っても、この「楽日」…
始まってから45分もの間セリフが一切ない。サイレント映画よりもサイレントなんじゃないかってくらいセリフに頼らない演出。しかし画面は決して寡黙ではなく雄弁に観客に語りかけてくる。
だだっ広い廃墟のよ…
すごい映画体験だった....
両手で数えるほどのセリフ、定点での長回しを主体にしたカットの積み重ね でもそれは「引き算の美」ではなく、映画としての素晴らしさが全ての面で溢れんばかり
かっこいい構…
たまたま同じ空間に居合わせた人々と同じ作品を観る。映画を観ることは、揺らぐこと。自分のみてきたちっぽけな世界を疑うこと。経験したことのない素敵な事象に心を傾けること。想像を絶する世界をみて深く傷つく…
>>続きを読む龍門客棧を観てからだと、映画の中の龍門客棧の音楽やセリフが想像でき面白い体験になった
龍門客棧に出演していた俳優が歳を重ねて出演していたり、他の蔡明亮映画との繋がりが見えたりして色々な角度から楽し…
重くて息苦しい雨の夜。あんこはとてつもなく甘そうで、がらがらの映画館でかかっている歴史映画はなかなか終わりそうもなかった。どこかで蟹を食べてるきたない音がする。
居場所の喪失を恐れるかのごとく磁石の…
こんなに台詞が少ない映画を観たのは初めてかもしれない。
みんな亡霊のようで、夢のあとのように儚い気分が残る。
なぜか見終わった直後よりも、後になってじわじわと沁みてくる感じがある。
雨降って晴れ…
©Lin Meng-Shan