美しい。
蔡明亮は物事が起こる瞬間の前後を撮っている。だから非常にゆっくりと事が進んでいくんだけど、その中にこそ生々しさや人間らしさが出てくるのかも。わざとらしさが全然ない。「河」でも思ったけど、こ…
なんかずっと真顔で睨めっこしてる感覚で、45分らへん幽霊が出る→僕日本人なんださよならさよなら辺りで耐えきれず爆笑してしまった。マジなんなん。一回笑っちゃったらもうそっからは全部笑っちゃうでしょ。
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異常に寂しくなったが、感動した。
ある映画館の最終日のお話。
あくまでも主人公は映画館。
ほぼ台詞は無く、フィックスのカメラでとらえる人の動きや"時間"で語られる。
今だからこそ誰もいなくなった…
雨音、足音、映写機の音、壁ごしに漏れてくるくぐもった上映作の音が、うつろな館内にこだまする。離合集散のテンポラリーな場である映画館を、水槽か沈没船のような孤立した閉鎖空間として形象するサウンドスケー…
>>続きを読む完全に心をぶち抜かれてしまった。
かつての賑わいを失った場末の巨大映画館 福和大戯院の営業最終日。2人だけの従業員、数える程度の観客、水の流れる寒々しい通路、無数に立ち並ぶ白い便器、虚無感、喪失感…
それぞれの人たちが、ことばにできない何かを胸に抱えていて、それが点景となって、映画館の中にちらばっている。
映画館は、とても大きな生きものの身体のようだ。巨大な銀幕に映された『龍門客桟』と受付嬢。…
ツァイ・ミンリャンの映画愛に満ちた一作。
本当この人好き。
閉館する映画館の最後の日を舞台にしているがメインの登場人物たちは交わらない。映画館従業員の女、かけられている映画に出演していた俳優、日本…
©Lin Meng-Shan