楽日の落伍者のレビュー・感想・評価

映画館映画。足の悪い受付の女と、コンクリート打ちっぱなしの壁に囲まれ、換気口の風になびくボロボロの黒布（暗幕？黒沢清っぽい）の傍に立ち、明暗はっきりした影の世界で煙草を吸う男の人物造形は台詞がほぼ無くても完璧だが、話はやや退屈。どうせだったら劇場で見たい。映画館で映画館の映画を見たがったり、実際に見て悦に入る人間って変な生き物だとは一瞬思った。