遊

楽日の遊のレビュー・感想・評価

楽日(2003年製作の映画)
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何も起きない、誰も喋らない、超長回しのスローな映画には慣れてるつもりでうつらうつらしながら楽しんだけど、受付の女性が劇場を閉めて歩いていく長いラストカットでエンドの曲が流れ始めた瞬間にこの映画を分かったような気分になった
なにか自分にとって大事なものが終わる日は、ことさら特別な行動を起こすまでもなくただ「終わっていく」ことを全身で感じるだけで充分に特別な日
その「楽日の感傷」をたかだか80分の文脈で追体験させてくれる、これは本当に凄すぎる
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