YangShaw

裏窓のYangShawのレビュー・感想・評価

裏窓(1954年製作の映画)
2.7
トリュフォーはこれと汚名が好きなのか。そしてその他批評家筋からも傑作として評価されている。
「見る」「見られる」という映画的題材を簡潔に描いて、映画についての映画を見事に撮っている。うーん、そうなのか。そうなのか。。正直自分のテイストと違うなぁ…。


結局僕はあまりにもミステリーに興味が無いんだと思う。隠された謎とか伏線とか、、。(主人公がセールスマンに電話をかけた瞬間にサスペンスに変わると思うんだけど、そこからはまあ面白かった。)

普通に主人公がただのパラノイアにしか見えない。正直登場人物の行動原理とかがよくわからなすぎて、どこまで感情移入していいのだろう。例えばバルカン超特急とかサボタージュとか舞台恐怖症とかは、映画というアートフォームを生かしたケレン味だったりで面白くみせていたけど、これはあまりに限定された舞台設定のためにその映画的ハッタリなどが上手く機能していなかったように感じる。確かに当時は、このハッタリは通じたのかもしれないけど、今観るとな〜、うーん。まず何故すぐに殺人が主人公の中で確信的になるのだろう。セールスマンの妻の不在を怪しく思う点も納得出来ないし。「女には好きなバッグがあって、それは必ずベッドの脇に置いておく。そして女は宝石をバッグにしまわないで病院以外必ず外に持っていく。」⇽本当にこの理屈がわからない。これがある種主人公たち側の証拠として提示されるけど、荒唐無稽とか通り越してちょっとイッちゃってる。けどこうゆう推理みたいのがミステリーの醍醐味何でしょ。。。


※汚名は好きだよ😘
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