SHIROHITO

裏窓のSHIROHITOのレビュー・感想・評価

裏窓(1954年製作の映画)
4.2
『Rear window』
他人の生活を覗く。いけない遊びだから惹かれる。そこにシビれる、憧れるゥ。(良い子は真似すんなよ)

【概要】足を骨折して自宅療養しているカメラマンのジェフ。彼は窓から見える色々な住人の生活を覗いて暇を潰していた。そんなある日一組の夫婦の様子がおかしいことに気がつき、殺人事件がそこで起きたと推理する。部屋から動けないジェフの推理と裏付け捜査が始まる…。

ジェフが動けないってのがもう既に面白い。自分でガーッて走り回ったり聞き込みしたりする訳じゃなく、ただただ窓から覗き見たものから推理してくって単純に楽しい。
カメラもジェフの部屋から出ることはなく常に部屋内か窓から見えるものしか映らない。つまり強制的に彼が覗き見たものを見せられる。

『ミス・ロンリーが男持ち帰りした!
新しい人が引っ越してきた!
作曲家がスランプに陥っている!
ミス・グラマーが男と喧嘩してる!』
近所の人たちの私生活を覗く主人公と一緒に覗いてる気になる。あぁなんだこの共犯者みたいな一体感。そして謎解き要素。たまらんw

物語が進み、ジェフの推理を聞いて途中から恋人役のグレース・ケリーと、ナース役のセルマ・リッターが、ジェフリーの捜査に参加してくる。特にセルマ・リッターの演じたナースがノリッノリで捜査、推理し始めてからがめっちゃ面白い。ご近所の噂話で盛り上がるおばさんみたいで、国は違えどおばさんは世界共通なんだなw

ユーモアもたっぷりでサスペンス要素もばっちりなのはもとより、主人公と観客に制限を与えることでぐっと楽しめる映画になってる。そして最後の落とし所がまた笑えるし教訓めいてて面白い。
良い子は真似すんなよ!!ってことで笑
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小学生の頃たまに父親に貰った双眼鏡で近所観察したり、レーザーポインターでイタズラしてたのを思い出す。あれ面白かったなぁw
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