甲冑

フリーク・オルランドの甲冑のレビュー・感想・評価

フリーク・オルランド(1981年製作の映画)
4.0
ヴァージニア・ウルフ先生も読んでないし全然理解が追いつかないが、これが文学作品と結びついた高尚なユーモアである事は何か分かる。あと出ているほぼ全員、例の政権下では生を与えられなかった人々なので優生政策、断種法、T4作戦のカウンターである事も分かる。わざわざベルリン五輪の会場を映しているくらいだし。アル中女にはそこまで主張は強く感じず芸術系の人やねという印象だったが、こうした面々を起用して中世の異端・魔女狩りを現代のベルリンに重ねるとは結構攻めるじゃねぇか…と思った。かつ変なヘヴィさもなく面白く観れてしまうのがいい。あとSUEDEの「We Are The Pigs」のシングルをリアタイで買ってた身としてドキッとした。プンクテさんは背景や関連するものを丁寧に調べておられて販促もしっかりで流石である。
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