なんで借りたんだっけ&なんで日曜の夜に観ちゃったんだっけ(笑)ビリーボブ×フランシスのクセ強夫婦。もっとクセ強にできそうだが少し抑えめ…だけどもちろん一筋縄ではいかない。
モノクロ映画で、かつリアルでは無口な主人公のモノローグが多い。原題は『そこにいなかった男』。彼を取り巻く人々はまぁあることないこと本当によく喋る。蛇口があるならギュッと締めたいくらい。無口な自分に惹かれていたはずの妻は、いつの間にかそんな多弁な男と通じて悪事を働いていた。
少し欲をかいたが故の転落。登場人物みんな、大なり小なり悪かった。『そこにいなかった男』というのは、なんか切ないですね。喋らなければ居ないのと同じなのだろうか。言いたいことは、伝えたいことはあったはずなのに。でもやはり、不慣れでも不器用でもアウトプットしなければ相手にとっては“無”なのでしょう。「伝わってるはず・分かってくれてるはず」というのは相手への甘えでしかなく、またアウトプットしないことを続ければ想いの出口はますます塞がっていく。
まぁお喋りも困ったもんですけどね。人間、落とし所が大事です。