無名時代のレネー・ゼルウィガーとマシュー・マコノヒーがメインキャストで出演していることで知られる、『悪魔のいけにえ』4作目。きっと2人にとっては黒歴史。
ゴアシーンよりキ○ガイ一家の異常なテンションにフォーカスした作風は、1作目の脚本を手掛けたキム・ヘンケルの持ち味なのでしょう。ゴア一辺倒な後の続編と比べると、この路線は逆に新鮮で好き。今回のレザーフェイスは女装趣味も前面に押し出していて、そんな大男が奇声というより鳴き声を上げてチェーンソーを持ってヒロインを追っかける姿は、怖いというより笑ってしまった。ビルマーを演じるマシュー・マコノヒーの狂いっぷりがすごい。さすが後の名優だな、と思ったりしました。
ただソーヤ一家に隠された秘密の部分は蛇足。これやるくらいならもっとヒロイン側の背景にスポットを当てた方が良かったんでは？と思わないでもない。
