ネブュラー

流れ板七人のネブュラーのレビュー・感想・評価

流れ板七人(1997年製作の映画)
5.0
絶妙。。。絶妙!(いかりや長介風)
松方弘樹親方が梅宮辰夫の引いたレールを引き継ぎ、松方が再解釈したレールを引き、またその弟子たちが己たちで再解釈し、究極の料理を作り上げるアンサンブルに、3000回愛してる。こうやってルーツは語り継がれ、温故知新として新しい価値を生み出していくのか。生きたディレクションは、チームにアンサンブルを与え、そして自らの意思を持った個々の集まりとして、自然に動き出す。最後のアンサンブルシーンは、作品内外が同期するように最も映画キャラクターたちに命が宿った瞬間。
料理制作過程も細かく描かれ、食した後の「うまい。。!」という言葉が真に迫るものがある。古きと言われるかもしれないが職人の繊細なタッチ、総動員された知識、工夫に工夫をこらされた様を見せられ、クリエイターの鑑をみる。自分にとって早くも死にかけている味覚への興味、生きる糧である食べ物の味に意識を向け、耳を傾けるではないが、口を傾けることの喜びを教えてくれる一品。
うん、絶妙。。!
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