tosyam

鬼火のtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

鬼火(1956年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

我が偏愛の下水道映画がソノ代表かもだが勝手ジャンル映画としてのインフラストラクチャー映画その実例がコレ。日常的な物が非日常的な物に異化するグロテスクな瞬間をアメイジングに驚異で描くと言う意味ではsfでありサイバーパンクにも通ず。電気ガス水道そのガス集金人その業界残酷物語とも言え夏の暑さと貧困が原因の定番不条理殺人っぽいデダシ。ソエモノ映画だからかそのハショリとスピード感で異次元の魅力を獲得している。伊福部サウンドは勿論。マットペイントで有り得ない程に巨大化したガスタンクが君臨する界隈はモハヤ異次元の魔窟で。主人公が迷い込んだ下町地獄からの脱出ソリッドシチュエーションホラーのオモムキ。ラスト。コノママ何だよガス会社のイメージアップタイアップで終わるのか。マーデモ人生シミジミ考える深い夫婦愛の良い余韻だな。と作品に心許したソノ瞬間。
tosyam

tosyam