健一

海峡の健一のレビュー・感想・評価

海峡(1982年製作の映画)
3.0
WOWOWで放送していたので録画して深夜に鑑賞。
『生誕90年 高倉健特集』より。
『東宝創立50周年記念作品』だそうです。

『青函トンネル採掘』という仕事に人生をかけて打ち込んだ男の物語。その歳月 なんと25年!
ひぇ〜〜!頭が下がります。
東宝50周年ということで 健さんはじめ吉永小百合、三浦友和、森繁久彌、笠智衆と超豪華!
ちなみに健さんの息子役で しょこたんのお父さんも出てます(笑)。

地質学を学んだ 阿久津 は青函トンネル実現の為に地質調査のため現地に住み込む。
そんな折 岸壁から身を投げようとしていた女性を救出する。
現地には調査坑を掘る『トンネル屋』たちも集まってくる。
しかし 仲間の事故死、度重なる出水など作業は困難を極める。
そんな中でもトンネル計画は正式に認可され多くの民間企業も参加し工事は進む。
そしてついに・・・

ちょっといくらなんでも「黒部の太陽」に似過ぎじゃない?
東宝50周年という記念すべき作品なのに 製作してて『こりゃまずいな。』って思わなかったのかな?
とは言え東宝製作の作品だけあって特撮技術はさすが。そこそこのモノを見せてくれる。
『健さん頭において豪華キャストで固めたら多少似ててもいいや!』ってのが なんか透けて見えてしまう。
公開時 興行的にコケてしまったのは そこが観客に見透かされてしまったからではないか。

今回の健さんは 仕事一筋の物静かな不器用男を熱演。
ただ今作では健さんが ガッツポーズ をするという なんとも珍しいシーンがあり 幾多に見せない感情を静かにだが爆発させたシーンが何よりの見どころなのかも。
そしてなんと言っても健さんと森繁久彌さんとの貴重なツーショットシーンにジーン😢ときてしまった。
静かに並び酒を飲み交わす🍶シーン。
ただ静かにオチョコ片手に語っているだけ。なのにとんでもなく作品が引き締まる物凄いシーン。
ふと思えば お二人とも実は 同じ命日 なんですよね(11月10日)。これも運命か!

いかにも超大作な感じはするのだが、観終わると ふ〜ん って感じ。
「黒部の太陽」を見たことない人なら堪能できる作品なのかも。
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