シーケー

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国のシーケーのレビュー・感想・評価

3.7
インディ・ジョーンズのお約束場面は網羅しつつも、異国情緒がかなり減っていてびっくりした。代わりにあるのが50年代のアメリカという不思議さ。前作からの時間経過で時代はこうなっているのだけど、白人っぽい大学、赤狩り、バイカーズの若者、核実験、UFOというアメリカ的なものにあふれている。後半は南米に行ってこれまで通りの遺跡もちゃんとあるけど、最後は再びアメリカ的な教会の風景で終わる。
言ってしまえばスピルバーグの好むモチーフばかりだ。その最もたるものが父と子の関係で、前作の息子目線から親目線に変わっていていてなんとなく二人の関係が都合の良い感じではあるけどかわいらしい。両親が口論するところもらしい感じ。
ルーカスみが薄れてスピルバーグっぽいからいいというわけではないけど、この時代のアメリカの残像みたいな不思議な映画だった。CGも古いし。