萌える闘魂

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国の萌える闘魂のレビュー・感想・評価

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一言で表現すれば過去作品のオマージュで成り立たせた作品。前半に倉庫の活劇があるが一瞬「レイダース・・・」のアーク=聖櫃が登場しどう伏線化されるのかと思ったが本作品ではその後何も無かった。シリーズの原点なだけに今後に期待しよう。さて作品だが、ラストあたりの宇通人と円盤は流石にステレオタイプだと思ったがそれ以外は楽しめる作品となっている。人食い蟻は「黒い絨毯」、滝は「征服されざる人々」、縦坑での水攻めは戦前のデミル作品、砂のトリックは「ピラミッド」、流砂は「アラビアのロレンス」などなど原典を現代技術で蘇らせているのは好感が持てる。その他「紅塵」「トレイダーホーン」「キングソロモン」「モガンボ」などの冒険活劇の要素も盛り込んだ贅沢な仕上がりではある。「未知との遭遇」でデコレーションケーキのような円盤を登場させて度肝を抜いた監督も時を経て随分地味な円盤を出してきたと思ったが、主役では無いのだから良しとしよう。こじつければアーク=聖櫃には「再会」させるというパワーがあっという見方も出来る。とすれば粋な計らいとなる。