〝全世界待望――新たなる秘宝を求め、史上空前の冒険が始まる！〟
前作から20年近く間が空いたこともあり、当然ながらインディがおじいちゃんになっている…！
賛否両論ある作品のようだが、それも頷ける。老いて動きが鈍くなったインディは観たくないな…という気持ちも正直ある。
だが、個人的には本作はかなりアリで、本作があってこそインディの物語は完結したという感じがする。
アクションについてはさすがに年齢的に無茶はできなくなっているが、その分CG技術が上がっているので秘密基地からの高速大脱出やジャングルカーチェイスなど迫力は充分。
1作目、3作目では意外と少なかった遺跡冒険シーンも本作は長めに用意されており、インディシリーズの集大成として作られた感じが伝わってくる作品だった。
毎回科学的に説明できない超常現象が絡むインディシリーズだが、今作はなんと宇宙人…！
この題材も賛否両論を生む要因の一つだと思うが、これこそがジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグが一番本領を発揮できる題材のような気がする。
そして何より、マリオンとの確執が描かれていた1作目が、この4作目できれいにオチがついている。
前作が父子の物語だったのも、今作は立場を変えて比較して楽しめるのもいい。
「まだまだ若いものには負けない」「インディを演じられるのはハリソン・フォード一人だけ」というメッセージが伝わってくるラストシーンも素晴らしかった。
なのに、まさか15年後に5作目が公開されようとは…。
自分はうっかり5作目からインディを観始めてしまったが、こうして改めて全作観てみると、この4作目で終わるのが一番きれいな幕引きだったんじゃないかと思う。
