活劇の魂を忘れてしまった続編。
だけど嫌いじゃない。
スタントマンの大活躍と斬新な特撮の融合が最高だったインディアナ・ジョーンズシリーズがCGまみれになって帰ったてきた。
しかも禁断の家族ものとなって。
007シリーズしかり、プレイボーイが家庭を持つというネタは時代が早すぎたのか、それとも冒険活劇は時代に古すぎたのか、大酷評で終わった本作。
この頃のスピルバーグは「マイノリティレポート」と「宇宙戦争」という「そして父になる」みたいな話ばかりだったので、作家論的には重要な位置にあるが、この大酷評のせいでしばらく映画制作をお休みすることとなった。
またルーカスがフランク・ダラボンのシナリオを何度もボツにしてしまったため、ダラボンは病み「ミスト」という傑作を生み出すに至り、息子役のシャイア・ラブーフはこの失敗でヤサグレてお騒がせ俳優になるといういろんな影響を与えた問題作である。
そうは言ってもMU色爆発なラストといい、批判されたけど 私はそれなりに楽しめた。これまでの傑作とは言わずとも退屈しない凡作ではあった。
初期3部作のオマケみたいな1作として、御愛嬌で終わるはずだったが、完結は次回に持ち越され、インディジョーンズファンは複雑な思いを十数年後にまた味わうのだった…