カタパルトスープレックス

条理ある疑いの彼方にのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

条理ある疑いの彼方に(1956年製作の映画)
3.9
フリッツ・ラング監督の後期の作品で、ハリウッド時代の最後の作品です。たった20日で作った作品だそうですが、内容的にはなかなか見応えがあります。

フリッツ・ラングは初期の『ドクトル・マブゼ』(1922年)、『メトロポリス』(1927年)や『M』(1931年)のようなドイツ時代がキラ星のような傑作が多いですよね。一般的なイメージもドイツのサイレント時代だと思います。アメリカ時代はそれより一段も二段も落ちる印象。それでも『飾窓の女』(1944年)のような佳作もいくつか残しています。この作品もハリウッド時代の佳作の一つです。

この映画はネタバレすると一切面白くないので、映画の内容には触れません。この映画を楽しむコツだけを伝授いたします😂

まず第一に、全く前提知識がない状態🤫で見ることを強くお勧めします。

第二に、広い心で見ることをお勧めします。古い映画なので、色々とツッコミどころが多いです。「ウンウン、昔はそうだったんだね!」と思うようにしましょう。

第三に、素直な心で騙されましょう。「ウンウン、そうだよね。そうなると思ってたよ!ええ?まさか!」と思いましょう。ふふふ。思ってればいいさ!その素直な心が大事。

この三つのコツを心がければ、この映画はとても楽しめると思います。