細雪 ささめゆきのそらになるらむのレビュー・感想・評価

「ええやないの、似てんかって。姉妹いうても別々の人間や」

大切な人の幸せを願うとき、人は時に過干渉になる。血の繋がった兄弟姉妹ならなおさら。

私の母親は大阪生まれの五人姉妹だが、小さい私の目には、会うたびにいつも互いの生き方について口喧嘩していたように見えた。

年月が流れ、人と人との触れ合い方がスマートになった今、この映画のようなシーンはパッタリ見かけなくなった。

これは進歩なのか後退なのか。あの頃と同じくらい、互いの幸せを祈っているのだろうか。

「みんな、ええようにいったらええなぁ」