フィリップ、君を愛してる！でも実話だという事で驚きましたが、こちらも実際の詐欺師のお話ということでかなり衝撃を受けました。しかもこの詐欺師、ただの詐欺師でないばかりか、ただの詐欺師で終わらなかったのが凄まじい！間違った方向にとはいえ、こんな才能を持っている人いるんだなぁ、と、みている間感心しっぱなしでした。彼の手口にコロッと騙された某家族は可哀想でしたが…
この詐欺師の年齢の若さも考慮したのでしょうか、主役はレオナルド・ディカプリオが見事に口八丁手八丁の敏腕詐欺師を演じており、彼を執拗に追いかける凄腕堅物FBI詐欺師部署の男をトム・ハンクスが、息子にいらん才能を授けてしまったどこか憎めないお父さんをクリストファー・ウォーケンが好演しています。トム・ハンクスの嫌みなキャラはとてもよかったです！ルパンととっつぁんのような、二人の関係が終盤、奇妙な暖かみを帯びて終わるのがほっこりしました。
スピルバーグ監督らしい、そつのないつくりなので退屈せずに楽しめるかと思います。
それにしても、この詐欺の被害額が歴代詐欺師の中ではさほど突出していないとは…上には上がいるんですね。
