サガン

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのサガンのレビュー・感想・評価

4.0
【憎めない詐欺師たち ①】

スティーヴン・スピルバーグ監督×レオナルド・ディカプリオ×トム・ハンクス

久しぶりに観てディカプリオの作品でこれが1番好きかも
実在した詐欺犯の自伝を基に、天才詐欺師とFBI捜査官が世界を股にかけた鬼ごっこを。

冒頭のクイズ番組シーンから"時代"を感じさせる演出。
現代と違って"詐欺も捜査もゆるゆる"なのが良い感じ。

パイロット~医師~弁護士と偽装してゆく様が痛快。
やはり大勢のCAを引き連れ空港を闊歩するシーンが白眉でしょう。
インチキ弁論とか面白過ぎw

嘘に塗れた日々の裏では、"温かい家庭の再生"を切望する子どもに過ぎないフランク。
いい家といい車があれば、母さんはまた父さんのもとに戻るはずだ…
犯罪の大きさに比べてあまりに未熟な人格のいびつさを、ディカプリオが好演。

嘘に疲れ果て、寂しくなるクリスマスには必ずカールと絡むとこが良い。
最初は出し抜かれた悔しさから捜査に執念を燃やしていたカール。
徐々に"ルパンに対する銭形警部のような心情"が湧きあがるのも面白い。

「グッドウィルハンティング」もそうだが、メンターとの出会いが人生を変える。
環境って大切だな~

ラストで満足感MAXに。
今もカールとは仲良しって、嬉しくなるから。
サガン

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