おもと

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのおもとのレビュー・感想・評価

3.8
1960年の詐欺事件を題材にした実話ベース。ただし捜査官役は複数の人物をモデルにした創作だそう。確かにそうしたほうが追いかけっこに焦点が当たり、ストーリーが明確になってわかりやすい。フランク・W・アバグネイル・Jr著の自伝小説『世界をだました男』を元に製作。

テンポのいいコミカルな構成で、騙る内容の規模の大きさと相反するノリの軽さがおかしみを生み出してる。
盲点をつく発想と機転の効く頭の回転の速さ、細やかな観察眼と打って出る豪胆さを持ちあわせた主人公は完全にやりたい放題でいっそ清々しい。
でもその一方で主人公の根底には孤独と飢餓感が常に付き纏っている。
過去の回想や父親と会う時、窓から差す光の撮り方が綺麗で印象に残った。
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