B級アクション・ホラー?・コメディ。頭空っぽにして、楽しめた。
原作のファンであったので、映画化はどうかと思ったが、ここまで吹っ切れられたら、むしろとても清々しかった。
主役の二人、松下奈緒の華麗さ、鈴木亜美のカッコよさ‥もうピッタリだった。
でも何と言っても、西園寺レイカ様だ。
この作品以外では主役も張る、ゴスロリ眼帯ハサミ女✂️「チョキ、チョキ、チョキ‥」。
小沢真珠の舌ったらずなセリフまわしと迫力が、私のレイカ様像にドンピシャだった。レイカ様登場から、映画が息づいてきたように思う。
クライマックスのドタバタは、笑うしか無いが、最後のオチも最高だし(初見の時は笑い転げた!)、おぞましいシーンはないので、家族でも見られる作品だ。
高倉健の「健」と菅原文太の「太」を足して作った名前なんて、嘘みたいな話がある深作健太監督だが、親父が偉大だとつい比べられてしまう‥しかしこの作品を見る限り、とてもぶっ飛んでいるようで、実は繊細な演出ができるセンスのある監督だと思う。
上甲氏のこのメンバーの続編「地獄のババぬき」も映画化して欲しいが、ずっとババ抜きしてるだけなので、絵にならないだろう。残念。