Jaya

ラ・ヴァレのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ヴァレ(1972年製作の映画)
2.1

このレビューはネタバレを含みます

ニューギニアで青年オリヴィエたちが未踏の地を目指すのに領事夫人ヴィヴィアーヌが付いていく死の行軍のお話。劇伴がピンク・フロイドだと思ったのに…。

ヴィヴィアーヌが求めるのが鳥の羽、というのがいかにもモチーフとして弱かったです。未開の世界に惹かれていく様子も弱い。んで結局セックスかい、というヒッピー要素もたんまりでウンザリ。

出会う部族たちも、彼らが言うように翻訳ができているという時点で隔絶されているように見えず。道中も轍がしっかりできていたり。

祭祀に出くわしてのヴィヴィアーヌのオリヴィエの交流可能性についての会話もかなり浅い。内容が浅いところに「俺たちは観光客だ」とか言われても、そりゃそうだろとしか思えませんでした。

「谷」を目指しての無計画な行軍。そりゃ無理だよ。目的地としての幻想性も話として説得力出せていませんでしたし。

テンポだけはかなり良く、無駄に引っ張るような箇所はありませんでしたが、時代遅れのビートニクという印象の映画でした。
Jaya

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