目が覚める直前くらいの変な夢に出てきそうなシーンが多い。起きたら忘れちゃうような。
まともに考えようとしだすと逆に何もわからなくなっていくようなシーンが多い。偶然すら作成側の計算の範疇みたいなところが度々ある気がして、怖い。
夢か現かみたいな映画だなと思いきや、楽園までの道筋にいる部族が出てくるところはたぶん本物の部族の人たちで、ドキュメンタリーを見せられている…?ってなるところもあって、頭の中がだいぶかき回された。
今まで生きてきた世界から掟を一つずつ破りながら楽園を探し求める彼らが、掟を遵守することで生きている部族と調和をとっているように見えるけど、本質的には分かり合えっこないでしょう?って、ただの観光客が部族になりきることはできないというような冷淡なセリフがあって潔いなって。そもそも相手が部族でなくてもわかり合うことなんて無理だと思うし。
話はよくわからない部分が多いけど、音楽は良いし映像も美しくて、芸術的価値があると思った。