brian

ラ・ヴァレのbrianのレビュー・感想・評価

ラ・ヴァレ(1972年製作の映画)
3.5
ブルジョワ夫人ヴィヴィアーヌ(ビュル・オジエ)は、ニューギニアの旅を通して心と体の解放や生の喜びに目覚めていく姿を描いた作品。

極楽鳥の羽がほしいとか、旅の途中に出会った青年と肉体関係になったりで夫人の欲望や我儘が露わになっていく。

原住民の人々は白人の探検隊を快く歓迎する。独特の叫び声で多くの住民を呼び寄せて、屠った豚の肉(撲殺する場面があるので苦手な人は観ないように)を一緒に食したり、伝統的な儀式を披露して友好的になる。そこには立派な社会が成り立っていた。

しかし、旅は楽しいだけでなく厳しさもあることを思い知らされる。
谷(La Vallée)は人生そのものなのだ。

音楽はピンク・フロイドが担当。
映像に相応しい静謐かつ幻想的な音が奏でられた。

https://youtu.be/iUe9y_o8I9Q
brian

brian