ピロシキNo10

ラ・ヴァレのピロシキNo10のレビュー・感想・評価

ラ・ヴァレ(1972年製作の映画)
4.5

共感しづらい登場人物が、なんだかよくわからない目的地を目指し、自滅するロードムービー。 

アギーレと同じく72年公開。

セレブとヒッピー、さらには原住民を目撃出来る探検隊映画、inニューギニア。  

久々の鑑賞。 
何故だか今回は、ヒッピー要素が全く気にならず。
えがいてこそいるが、
ヒッピー視点の映画ではないですね。

それぞれのキャラも魅力的に撮ってはいない。

キャラ構成も、ホラー映画で最初の犠牲になる、あの若者達みたいだ。

おまけに、ニューギニアの大自然も、なんだかおれんちの裏みたいである。湿っぽいところが。


彼らの踊りは、楽しむためじゃなく、
何かに従うためだ….。
楽園に入り口はないが、
出口なら沢山ある、のクダリは、
なかなかヨイ。
ヒッピーに説教される、セレブの図、
ではあるけど。

で、
ラスト。

彼らは、自由も、解放もあるはずの目的地に辿り着く。

そう、たどり着くしかなかったのだ。