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ラ・ヴァレのkotaroのレビュー・感想・評価

ラ・ヴァレ(1972年製作の映画)
3.7
最後の方のヴィヴィーヌとオリヴィエの会話、とても学びがある。我々は異なる文化とどのように接したらよいのか、など。

目指すべき谷がぼんやりと遠景でしか浮かび上がってこなかったのは、結局相対主義的に見えつつもどこか植民地主義的な発想から逃れられなかった(かのように感じた)ヴィヴィーヌの楽園が空虚なものでしかなかったことを暗示しているような、、。

資本主義の桎梏から逃れて楽園を求めた先にあるものとはなんなのか?それはただの現実逃避に過ぎなかったのか?色々と考える一本でした。
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