かめの

ファンタジアのかめののレビュー・感想・評価

ファンタジア(1940年製作の映画)
2.8

1940年に制作されたと知り、驚いたが、この約10年前まではオーケストラが無声映画に音をつけていたのだし、その点からみれば案外遠くない発想なのかもしれない。とはいえ、娯楽的要素が重視されやすいアニメーションがクラシックを「可視化」させるなんてアイデアは普通、実現できない。アニメーションの芸術的価値や地位を高めるためとはいえ、当時の大衆に受けないことは誰もが承知の上だったはず。ディズニーだからこそ、ウォルトだからこそ、可能だった作品なのだろう。

アニメーションは抽象的なものが多く、正直三曲目でミッキーが登場した時は「ここまで頑張ったご褒美か」とすら思えた。繰り返し観たい作品ではあるが、一度でいいから劇場で音に包まれたい。
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