Bobsan

裸のジャングルのBobsanのレビュー・感想・評価

裸のジャングル(1966年製作の映画)
5.0
俳優のコーネル・ワイルドが監督も務めた意欲作ですね。俳優の監督作品には何故か傑作が多いのですが、この作品も映画のオリジナルに満ちた傑作になりました。
未開の地で狼藉を働く文明人がひどい目に遭う作品は「食人族」など色々ありますが、本作も象牙狩りで金儲けをする金持ちが地元の人を怒らせて大変な目に遭います。加えてこの金持ちは道楽の為に無駄な殺生をするクソ野郎です。最近もSNSの動画で、川面を撥ねる魚をショットガンで次々と撃ち殺す馬鹿野郎を観ましたが、こういう輩は問答無用で蒸し焼きにされたり、たくさんの細い針で刺し殺されたり、コブラの猛毒で殺されたりして欲しいですね。
有名な映画監督のジョン・ヒューストンが、自身の監督作「アフリカの女王」の撮影でアフリカを訪れた際に象狩りに取り憑かれたエピソードはクリント・イーストウッドが「ホワイト・ハンター、ブラック・ハート」という映画にしていますが、このような文明人の箍が外れた感じというのは一体なんなんでしょう?憤りを通り越して(自分も同じ文明人として)恐ろしくなってしまいますね。
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