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パーフェクトブルーのますのレビュー・感想・評価

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
3.7
クソ映画鑑賞会③(クソじゃない映画で息抜き編)
今敏監督映画作品をようやくコンプリート。パプリカ→東京ゴッドファーザーズ→千年女優→パーフェクトブルーと遡っていったが、初期からずっと変わらぬ安定感があったんだなーと思った。常に理性的で、脚本も演出も丁寧+「異常な状況」にもしっかり裏付けがあり納得感がある。特に今作は普段アニメを見ない人にもわかりやすそう。

ただただ個人的なことを言えば、自分の好みではなかった。夢と現を行き来するような構造は面白いが、全体的に整然としていて遊びがない。題材もアニメとしては珍しいが実写でならまぁまぁ見たことあるなーという方向で、「アニメ版の世にも奇妙な物語みたいだな」と思った。上手にまとまっているが佳作…のような。

しかしその後、同じく夢と現を行き来するパプリカはバッチリその域を逸脱している。この作品があったからこそ、思い切った方向に舵きりできたのかなと思った。
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