スズキシス

パーフェクトブルーのスズキシスのレビュー・感想・評価

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
4.3
グロい度、怖い度、犯人が最後まで誰なのか分からない度、ストーカーの声そんな高かったんかいってなる度、全てが絶妙でめちゃ良かった。

気持ち悪さと狂気さが際立ってたおかげで特別ヤバい奴らとして観れた部分はあるけど正直世の中のアイドルファンの大半があのストーカーやマネージャーと本質は一緒やと思った。アイドルをアイドルとして楽しまずに、さもそのキャラ(偶像、虚像)が現実であるかの様に捉えてる人が本当に多い。キャラと現実の境目をあえて曖昧にして楽しむ方法もあると思うけど曖昧に"している"という自覚がないといつのまにかその2つが一体化して、推しの熱愛報道やらが出るたびに勝手に発狂して精神的ダメージを負ったりする。まじ哀れすぎて見てられへん。

私が本物かどうかもあえてミラーに映った私に判断させてたし、結局他者無くして自分の存在は見出せない。
しかも誰でも簡単に人を評価できる時代になっちゃったから、アイデンティティを確立するのがより難しくなってきた感じがする。
メンタルが強くないと普通に生きていくことすら難しい時代になっていきそう。
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