りょう

パーフェクトブルーのりょうのレビュー・感想・評価

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
4.0
これが25年も前の作品とは…。
確かにインターネットがまだまだダイヤルアップの時代で、そういうところは時代を感じさせたけど、それ以外の表現が今見ても新鮮。

頭がグラグラする展開。夢なのか現実なのか、今なのか過去なのか、周りがおかしいのか自分がおかしいのか。
次第に追い込まれる様子を見ていると、こっちも追い込まれる。

アイドルから女優へ、演技の幅を広げるという名の下、性的な場面を求められ、心はすり減っていく。
me too運動や今のジャニーズ問題見てると、芸能界ってそういうことが溢れているのかもしれない。世間の注目、たくさんの声援と引き換えに削る心。

最後の展開にびっくりしたし、怖かったけどもわずか80分でここまでの作品を作るのもすごい。ピザの店員、エレベーターのラジカセ、などなど怖いシーンたくさんで、Chamの歌はある意味トラウマになりそう。
りょう

りょう