ひで

パーフェクトブルーのひでのレビュー・感想・評価

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
4.4
久しぶりにすごい映画観た
この満足感でたった81分しか無いってマジかよ… サイコスリラーの中では圧倒的に人生で一番怖かった


まず、リバイバルなのに平日含め毎日満席。なんばパークスシネマで満席だから心斎橋シアタスで観ようとしてもそっちも満席。3度目の正直でネット予約してようやく観れた。満席の映画館自体、初めての経験かもしれないのに21:00スタートのレイトショーで、リバイバルがこれだけ人を集めてること自体が凄い。エンドロールが始まっても誰も席を立たずに余韻に浸っている一体感も含めて衝撃の体験だった。自分が生まれた1998年にこの作品が作られたことも衝撃。今敏監督を若くして亡くしたことが今改めて悔やまれる。


(作品の感想)
どこからが夢でどこからが現実なのか区別がつかなくなる。終始不穏な空気と緊張感が漂っていて、一切ダレることなく作品に引き込まれる。帰り道ガラスに写る自分を観るだけでも怖くなった。アニメでしか表現出来ない視覚効果や不気味なサウンドの演出も圧巻だった。
ブラウン管テレビとかカメラ持った古のオタク達とか、90年代のネット文化が台頭し始めた黎明期って感じの雰囲気も良かった。

統合失調症の人ってこんな感じなのかな…
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