あこ

パーフェクトブルーのあこのネタバレレビュー・内容・結末

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

81分。

 アイドルから女優に転身した未麻ちゃんが自身の幻影に追い込まれる話。
 年齢制限あるから身構えてたけど、思ったほどエグくなくてよかった。いやまあ殺人シーンはエグいんですけども…。

 現実とフィクションがごちゃごちゃになっていく様子、描き方が純粋にすごいな〜!と思った。
現実世界での殺人とドラマの脚本がリンクしてるのも良い意味でややこしくて、いまのシーンは現実?フィクション?っていう混乱がクセになる。視聴者も未麻ちゃんと一緒に惑わされていくシンクロ加減が良かった。

 絵柄の古臭さ(褒め言葉)も犯人の気持ち悪さを助長してるというか、内田守、あの見た目で声めっちゃ高くてガハハ!となった(失礼)
 ルミちゃん…信じてたんだけどな……🥲
偶像崇拝とはまさにこのことというか、“アイドル霧越未麻”への執着っぷり、狂信者と言わざるを得ない。観終わったあとにブログ運営のこととか部屋の間取りをそっくり真似してたこととかに気付いてヒェッとなった。

 ラストシーンの「私は本物だよ」について。
 ポジティブに考えると「未麻ちゃんがようやく自分に自信が持てた」って解釈できると思うんですが…。わたしはバッドエンド厨なので、幻影の未麻に対して狂ったように「私が本物!!」って宣言してた姿を思い返すと、事件は終わったのにまだ「本物であること」に執着してるSAN値0状態説を推していきたいです。
あこ

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