Azusa

パーフェクトブルーのAzusaのネタバレレビュー・内容・結末

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

いい映画だと思う、いい映画だと思うし、90年代の映画を2020年代の価値観で評価することに少し違和感はあるのだけど、パプリカの時に感じた違和感を今回は少し強く感じたので、評価を下げたいと思う。
日本人ではない人と国外で見るという環境もあって考えさせられたので、本筋とは関係ないのだけれど、書き残しておく。全体的に、女性が性的に消費されることが当たり前のように描かれるシーンが多く(レイプのシーン、グラビアの撮影シーンetc)、本編である夢かうつつかわからなくなっていき、統合失調症である犯人と溶け合っていくという面白いプロットに集中し難くて、ちょっとしんどかった。このテーマを描くのに、女の子を消費する必要があったのかという疑問の方が大きくて、アイディアとしてはとても面白かっただけにとても残念だった。
全然本編とは関係ないけど、主人公が街を歩きながら、事務所とか入ってる?みたいなことを怪しいスカウトマン風の男に訊かれるシーンについて、友人がああいうことあるの?と訊くので、ああ東京にいるとよくあることだけど確かにこの国ではなさそうだな、と思ってなんだか少し悲しくなった。
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