複数の怪獣を送り込んでくる地球侵略者に対抗するべく、日本に潜伏していた正義の女性異星人が奮起する。経営難に陥ったスタジオが、首の皮一枚の状態で製作している、大映の特撮怪獣映画シリーズ第8弾。
前作から9年のブランクを経ており、新たな仕切り直しのようにも感じられる作品。だが、肝心の内容は新規ドラマと過去作の特撮映像を編集でつなぎ合わせている、パッチワーク方式によるもの。
少年以外の主要登場人物が、女性陣だけで構成されているという、大変ゴキゲンな映像世界。だが、スクリーンに映えるほどの美人は登場せず。強いて言えば、リーダー格のマッハ文朱が、JAC的なアクション俳優スキルを発揮しているところが素晴らしい。
新規ドラマでは、スターウォーズとスーパーマンを意識したような、赤面レベルの寸劇が繰り広げられる。節操がないのか、はたまた潔いのか、よく分からないトリップ感覚を味わうことが可能。そして、ガメラのハードワーカーぶりには感涙を禁じ得ない。