カルダモン

チャイルド・プレイのカルダモンのレビュー・感想・評価

チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)
4.2
黒魔術によって殺人鬼チャールズの魂が乗り移ったグッドガイ人形が大暴れ。人形に長く留まると人形の姿のままやがて生身になってしまうという設定がなかなかエグい。終盤に半分人間になったチャッキーがズタボロになっていく様子は、人形と人間の境目がなくなって、もともと本質として備わっている[人形とは人間に似ていて気持ちが悪いもの]という恐怖が全開に。

グッドガイ人形がそもそも不気味すぎて、こんなもんぜったい流行らんだろ、と思うのだが、昔のキャベツ人形とか、なんでこんなものが流行るのか理解できないことって現実でもあるある。

お誕生日の描写は何度見ても胃がギュウとなる。お金に余裕がなくて精一杯に選んだプレゼントも、子供の正直な『これじゃない!』反応の前には砕け散って、子供の気持ちも親の気持ちも同時にわかってしまうから、なんともやりきれない。

あんなに駄々をこねて手に入れた人形を見下げるラストもまた。そうやってみんな大人になるんだよね。
違うか。

しかし当時のアニマトロニクスって本当によく動くね。これこそ本当に技術チームの魂が乗り移っている感じがして、メイキングとか延々と見ていられる。