かわとも

かわいい毒草のかわとものレビュー・感想・評価

かわいい毒草(1968年製作の映画)
3.8
サイコ観てから観ましょう!という作品。

パーキンスが久しぶりに出演した作品はまるで、サイコのノーマンを彷彿とさせる。

とある問題により、施設に収容されていたデニスは退所する際にも、妄想を話し、所員を混乱させる。
退所後の住居もあり職場も製材所に決まっており、なんら問題なく生きるはずであったのだが。

鼓笛隊の練習をする女子高生を見つめるデニス。はっきり言って、ストーカーか、不審者にしか見えない。その後、デニスは職場に行くのだが、なぜかそこは化学工場。なんででしょう?推測してみれば、わかりますが、既に言動がおかしいです。

化学工場から垂れ流される物質は赤。うーん、サイコのシャワールームシーンを彷彿とさせませんか…?

見つめていた女子高生とも知り合いになるのですが、なんと、自分は秘密工作員であるといいます。

素直に信じる女子高生スー・アン。なんで?なんで?と。

タイトルに込められた意味。

見た目と中身は違うんですね。
本当に。
これ、よくできてるとおもいました。

だんだんと関係性が変わっていくデニスとスー・アン。その変化を細やかに見せてくれます。

ラスト、ちょっと背中が寒くなるかも知れません。
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