すごくすごく良かった。日本で公開してくれて嬉しい限り。
セリーヌ・シアマはやっぱり無言の感情を描き出すのがうまいなと思う。
ミカエル役の子がとんでもない逸材なんだけど、彼女の一瞬の感情を逃さない監督もさすがだなと思う。
ミカエルは本当に男の子にしか見えなくって、映画の内容知っていたにも関わらず冒頭には「あれ、男の子が女の子になりたいんだっけ?」と混乱するほど。
両親がとても穏やかで理想の親!みたいなイメージだったから、あの仕打ちは堪えた。最初からすべてを理解しているかのような描き方だっただけに落差にびっくり。これも監督の狙いか。
妹のジャンヌ役もこれまた逸材で可愛すぎるのだけども、家族のディナーの時、彼女が可愛い嘘でロールを擁護した時はとても胸を締め付けられた。慰めようとベッドに入ってきて唐突なゲームを始めるのも悶絶。ジャンヌが妹ならいくらでもいじめから助けてあげちゃう。