韮

トムボーイの韮のネタバレレビュー・内容・結末

トムボーイ(2011年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

 出町座へ観に行ったら、客が私1人だった。下町のミニシアターとはいえ、かなりの知名度を誇る出町座を独占したのには少しテンションが上がった。
 とにかくロールとジャンヌが可愛い。親に内緒で髪を切ったり、ロールの秘密を守ろうとちょこちょこと嘘を吐くジャンヌがいじらしくて堪らなかった。
 しかし、2人が必死で塗り固めた嘘があまりにも呆気なく崩れ去る様は、観ているこちらも辛くなった。また、相手が子どもであるが故の残酷な仕打ちにも涙が出てしまった。
 最後は本当の自分としてリザとの関係を再構築していく描写で終わる。彼女にはこの先も様々な苦悩を抱くだろうが、その辛さに寄り添い慰める存在が居れば良いな、と思う。
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