引っ越してきた女の子が自分を男の子と偽って、友達と過ごす日々を描いた青春ドラマ。
無邪気な子供達の姿とは裏腹に、隠された真実はとても残酷。大人たちのような差別意識はなくとも、ありのままの自分をさらけ出すことができない環境がとても辛い。マイノリティの映画はそれなりにたくさん観てきたけど、幼い子供視点というのはなかった気がします。
母親の気持ちもわかるし、実際自分がその立場になったら悩まされると思うけど、それでも子供の気持ちをまずは尊重する努力が必要だと感じました。
セリーヌ・シアマ監督は『燃ゆる女の肖像』、『秘密の森の、その向こう』に続いて3作目で全部すごく好き。ただ、女性監督だから大丈夫だったと思うけど（思いたいけど）、まだ幼い子役にさせるのはどうなの？というシーンもちらほらありました。
