これは心がしんどくなる映画。
実話に基づいているだけにやるせない思いになる。
もしも結婚相手がこの人じゃなかったら、もしもバブル崩壊がなかったら、もしも破産宣告していたら、もしももう少しだけ若くて仕事が見つかっていたら、いろんなもしもで彼女は長生きできていた可能性はあったのだろう。
だけど彼女自身が選んだ道、きっと辛いことになることがわかっていても夫のそばに居ることこそが幸せだった。
この夫婦には、この形以外なかったんだと思う。
途中、メロンのシーンは、火垂るの墓の大人版といった感じで観るのがしんどかった。