ちゃんしん

死にゆく妻との旅路のちゃんしんのネタバレレビュー・内容・結末

死にゆく妻との旅路(2010年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

死を見つめて…。
死にゆく人にとっての幸せ、最愛の人の死にゆく時間にどう向き合うべきか?
どうすることがお互いにとって一番良い最期なのか?がテーマ。
それも経済的に何もできない状況だからこそ、心理面が浮き彫りになっている。

ただただ、死にゆく人の想いに応えてやりたかった主人公。
ただただ、死にゆく時間に幸せを求めた妻。
どちらもお互いを愛し、寄り添い、最期の時まで2人の人生を刻んだ。
悲しい話なのか?
幸せな話なのか?
お金があれば、お互い幸せな気持ちで終われただろうに…。
主人公も妻もどちらも辛かったと思う。

死にゆくときに考えることは、自分のことじゃない…。
死を告げられた人は、不思議と死を受け入れる。
どうせいつかは誰もが死ぬ運命にある。
考えてしまうことは、自分の死に方とその後のことばかり。
どうすればうまく周りに迷惑をかけずに死ねるか?
残されるものの為に自分が今出来ることは何か?
とにかく上手く死にたい…。
そればかり。
それが最期に自分が周りに出来る唯一の恩返しかもしれない。
ちゃんしん

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