いやよセブン

死にゆく妻との旅路のいやよセブンのレビュー・感想・評価

死にゆく妻との旅路(2010年製作の映画)
3.0
描かれる地域が私の守備範囲だったので楽しめた。
友達の連帯保証人になって借金を背負い、自ら経営する工場も立ち行かなくなり、4千万円の借金を抱えた主人公(三浦友和)、追い討ちをかけるように妻はがんに罹り余命は3ヶ月と宣告される。
この夫妻は一緒に暮らすため、ワゴン車で職を求める旅に出る。
七尾から能登金剛、加賀は山中温泉、姫路城、鳥取砂丘、神戸から太平洋岸を北上、甲府から日本海側へ、最後は氷見。
ロードムービーとしても異質で、ほとんど二人しか出てこない。
各地域での交流がなく、それだけ二人は孤独だったのだろう。
法の限界を感じる作品。