ゾロ

セブン・イヤーズ・イン・チベットのゾロのレビュー・感想・評価

3.5
ブラピ再鑑賞祭②

オーストリアの登山家ハインリヒ・ハラーの
自伝の映画化

1939年ヒマラヤ山脈の頂きを目指していると
第二次世界大戦が勃発
イギリス統治下のインドで捕虜として拘束される
何度も脱獄を試みるが失敗の連続
オーストリアに居る妻と生まれたばかりの
子供へ手紙を出すが返信は離婚届けだった

1942年やっと脱獄に成功して
チベットの首都ラサに辿り着く
ハインリヒのやさぐれた気持ちは
チベットでの素朴な生活と
好奇心旺盛な少年君子ダライ・ラマとの交流で
徐々に変化して、穏やかになっていく

しかし
1950年、毛沢東率る中国共産党の人民解放軍がチベットに侵攻

7年過ごしたチベットから
オーストリアに戻る決意をした



チベットの文化や生活を垣間見れた事と
歴史を知る事が出来た

中国に侵攻されたチベットを
目の当たりにしたハインリヒが
中国に自国のオーストリアを重ね
侵略行為の愚かさに気付くシーンが印象的

また、相手を尊重して文化の交流で
心を通わす二人の穏やかな時間の後
他者を受け入れない排他的な行いが
支配と対立を招く殺伐とした時間は無情

反戦のメッセージと受け止める
ゾロ

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