のんchan

セブン・イヤーズ・イン・チベットののんchanのレビュー・感想・評価

4.2
ジャン=ジャック・アノー監督作品鑑賞4本目。

実話の映画化で、オーストリアの登山家がチベットで7年を過ごすことになり、まだ少年だったダライ・ラマ14世(7才〜14才)との交流を描いている。
歴史ドラマであり家族愛のドラマでもあり、魂を揺さぶられる感動ものだった。
ジャック・アノー監督には絶対に裏切られません。

内容は申し分なく、主演ブラッド・ピット(当時33才)の演技と美貌も含めて堪能しましたが、1997年は『タイタニック』が圧巻したため、陰に埋もれてしまったようです、残念。
未鑑賞の方、ブラピファンにはお薦めしたいです。



1939年ナチス統制下、オーストリアの登山家ハインリヒ・ハラーは、妻が止めるのを聞かずに自分の欲望を優先し、臨月になっている妻を置いてヒマラヤ山脈登頂を目指した。そんな中、雪崩が起こり怪我もしていて下山を余儀なくされる。
時悪く、イギリス軍が第二次世界大戦に参戦していて、勘違いされイギリス領であるインドで捕虜となってしまう。祖国へ頻繁に手紙を送ったが、妻からの返事は離婚届と子連れ再婚するという知らせだけだった。
その後、何度となく収容所から脱獄し、苦難の末に友人とチベットに辿り着く。チベットでは罪を清めるために遠い聖地を旅する習わしがあった。その中に紛れ込んだのだった。
その地でハラーは、まだ7才だった賢く可愛いダライ・ラマに家庭教師として出会うことになる。その後7年間ずっと慕われ、一つ一つの興味に真摯答え、聞かれるままに世界中の知りうる知識を全て与えていた。
1950年、毛沢東率いる中国共産党の人民解放軍がチベットに侵攻する。ハラーはダライ・ラマに亡命を勧めたが14才の君主は国民を見捨てなかった。
ハラーは帰国して息子を訪ねる。その後は父子2人で登山する関係性を築くのだった。


まるでドラマとしか思えないのにこれが実話とは。
ブラピは苦手気味なんだけど、この役柄はまたピッタリフィットしてました。利己的なところも、改心していくところも、やはり何してもカッコイイですね。

そして、ダライ・ラマ役の少年もイケメンで賢そうで泣けました。
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